サラダ油が体に良くないという話を聞いたことがあるかと思います。
というわけで今回はサラダ油の危険性についてまとめました。きちんと知っておきたい方の参考になると思います。
油は体の材料
脂質は6大栄養素の一つ
油は脂質と言って、人間に必要な6大栄養素のひとつです。脂質は体を動かすためのエネルギー源になったり、体の細胞膜やホルモンの原材料となります。
脳の60%は油(脂質)でできており、油の質がそのまま体の質になると言うわけです。質の悪い油を普段から摂取していると、子供さんや若い子だと集中力低下や思考力低下を招きます。
それを長年続けることで、将来的にアルツハイマーの原因になるとも言われています。
〈認知症患者の割合〉
日本人は認知症患者の割合が世界平均よりもだいぶ高いですが、体に毒となるトランス脂肪酸という物質の規制が無いからではないかと言われています。
戦後変化した食の欧米化や加工食品の消費量が増えたことで、質の悪いサラダ油(植物油脂)を摂取する習慣がついてしまったことが原因でしょう。
女性の体と油
女性は体内で子供を育てますが、実は卵子は「水」と「油」が材料でできています。
つまり外食などの酸化した油を普段から食べていると、酸化した油は体の中で新しい油に変換できないので、酸化油を材料に卵子を作ることになります。するとその卵子は酸化卵子となり、その卵子から生まれた子供はアトピーになると言われています。
油の質に気をつけた方が良い理由がここにあります。もちろん男性にとっても重要です。
危険なサラダ油
低品質のサラダ油が危険
一般的にスーパーで売られているサラダ油は、1.5L の大きなボトルでも370円くらいで販売されています。もっと安いものもあるかもしれません。それくらい油は安いのが当たりという認識の方も多いでしょう。
外食産業で使われる油は、コストを抑えるために当たり前のようにこの低品質な安いサラダ油が使用されています。そこまで味に違いがないのであれば、見えない部分ですのでコストは当然抑えます。
よっぽど高級な料亭に行かない限り安い油が使われていると思って良いです。
サラダ油は精製植物油
低品質な安いサラダ油は化学反応により作られた、いわゆる「不自然」な油です。高品質のものも中にはありますが値段が全然違います。一般的にスーパーに置いてある大きなボトルの油は低品質だと思ってください。
植物油が出始めの頃は、動物性油脂(バターなど)はコレステロールを高くする働きがあるので、健康のためにも植物性油(サラダ油)を積極的に使用しましょう。
などと言われてきた歴史がありますが、実際はこれは間違いです。名前に「サラダ」という爽やかなイメージがついていますが、実際にはそんなことはなく低品質なサラダ油は体にとって危険なのです。
なぜサラダ油が危険か
サラダ油が危険な理由は大きく分けると原材料、製造工程、身近な商品の3つです。
その1:原材料がヤバイ
油を作るための原材料は、安い油だと間違いなく外国産の農薬がたくさん含まれてた遺伝子組み換え作物で作られています。
この遺伝子組み換えについては日本では表示義務はないので、判断することができませんが少なくとも安い油は全て遺伝子組み換え原材料を使用していると思って間違いないです。
EUは原材料が遺伝子組み換えかどうかの表示義務があります。日本は基準がとても甘いのです。
サラダ油が出始めた当時、リノール酸は必須脂肪酸だから体に良いという謳い文句でした。ただ現在はリノール酸が多く含まれる油は逆に体に悪いことがわかっています。
またこのリノール酸は200°で加熱するとヒドロキシノネナールという毒性物質に変わります。この物質は海馬を中心に脳細胞が萎縮すると言われていますので、化学物質を使用した高温抽出方法をしているととても危険なのです。
その2:製造過程がヤバイ
油を絞るためには3つの方法がります。
- 圧搾法:物理的に圧力をかけて絞る
- 抽出法:薬品を使用して絞る
- 圧抽法:圧力で絞った後薬品でさらに絞る
この中で2の抽出法と3の圧抽法は製造過程で化学物質が入ることになります。
化学物質はノルマルヘキサンと呼ばれる石油溶剤を使用するのですが、油にこの溶剤が残留したいために高温加熱を何度も行い溶剤を揮発させます。
その際にトランス脂肪酸という毒性の高い物質がができてしまうのです。それと同時に高温加熱しいるのでヒドロキシノネナールという毒性物質も同時に発生させてしまいます。
このトランス脂肪酸とヒドロキシノネナールが体にとって害となるのです。
その3:身近な商品がヤバイ
このように安い原材料を使用して、大量生産に向いている石油溶剤を使用した油の抽出方法を行うことで、さまざまな危険物質が安い油に含まれることになります。
さらに悪いことに、この安い油を使用した商品は世の中には大量に出回っています。この安い油を【植物油脂】と表記してさまざまな食品に使用されています。
【植物油脂が含まれる食品】
- マーガリン
- ショートニング
- 市販のお総菜
- 冷凍食品
- インスタント食品
- ファストフード
- スイーツ
- お菓子
- 菓子パン
- コンビニ弁当
- お惣菜
- 唐揚げ
- とんかつ
- 天ぷらetc
普段、家で使用しているサラダ油だけでなく外食やコンビニなどで買うちょっとしたお菓子やスイーツなどにも、この危険なサラダ油(植物油脂)が入っているのです。これが知らず知らずのうちに健康を害すことにつながってしまっているのが現状なのです。
ここに本当の油の怖さがあると思ってもらえたらと思います。ですのでいかに外食を減らし、自炊することが大切かがわかるかと思います。
トランス脂肪酸の危険性
トランス脂肪酸がヤバイ
トランス脂肪酸を摂取することで懸念される、健康を害す症状としては以下のものがあります。
- がん
- 高血圧
- 糖尿病
- 心臓血管系の病気
- コレステロール疾患
- リウマチ
- アレルギー
- カンジタ症
- うつ病
- 慢性疲労etc
トランス脂肪酸はこれらさまざまな病気の原因になると言われています。かなり怖いですよね。
よくトランス脂肪酸が多く含まれると言われるマーガリン やショートニングの100gあたりのトランス脂肪酸含有量は以下です。
100gあたりのトランス脂肪酸含有量
- マーガリン 0.44〜16g
- ショートニング 0.46〜24g
- 植物油脂 0.21〜5.4g
マーガリン やショートニングにはかなりの量のトランス脂肪酸が含まれていることがわかります。ですが実は植物油脂にもトランス脂肪酸がこれだけ含まれているのです。マーガリンであればバターを使用することが対策になります。植物油脂を摂らないためにはなるべく自炊することが必要でしょう。
ショートニングは主にスイーツやお菓子、パン菓子などに含まれていることが多いので、商品の裏側の原材料を確認してください。市販の甘い食べ物系には結構入っていますが、ショートニング=トランス脂肪酸だと認識して極力避けていきましょう。
世界各国の対応
トランス脂肪酸については日本ではなぜか規制がありませんが、世界各国ではさまざまな規制が行われています。こちらは農林水産省のページに記載されています。
【世界各国のトランス脂肪酸の規制】
- オーストリア・イギリス・デンマーク、フランス・スイス・シンガポールは食品に含まれるトランス脂肪酸濃度の上限値を設定。
- 米国(ニューヨーク市・カルフォルニア州)カナダ・台湾・タイは食品への部分水素添加油脂の使用を規制。
- 韓国・中国・香港は食品中のトランス脂肪酸濃度の表示を義務付け。
- オーストラリア・ニュージーランドは食品中のトランス脂肪酸の自主的な低減を推進。
ちなみに日本の基準が低い理由としては、日本人は「和食中心の食生活のためトランス脂肪酸の摂取率は低いから」という理屈だそうです。いやいや、そんなことないでしょとツッコミを入れたくなります。
久山町研究【福岡県】
日本での久山町研究(福岡県)という調査結果をお伝えします。
認知症のない60歳以上1628人を10年間(2002年-2012年)追跡調査した結果、血中のトランス脂肪濃度が高い人は、低い人に比べ認知症・アルツハイマーの発症リスクが50%〜75%高かったことが報告されています。
これまでトランス脂肪酸は動物実験などから危険であるとされてきましたが、実際に人の体に影響していることがこの久山町研究で実証されたことになります。
サラダ油のまとめ
安い植物油(植物油脂)には原材料が低品質なのと、製造工程に問題があることによって、毒性物質であるヒドロキシノネナールとトランス脂肪酸が含まれていることを知っておいてください。
また植物油脂はあらゆる食品に含まれていますので、まずはご家庭でなるべく自炊することから始めましょう。外食や加工食品には添加物が含まれているので危険だという認識はあっても、油が危険だという認識はなかった方が多いと思います。
普段お家で使用する安心安全な体に良いおすすめ油は、以下の記事で書いていますので参考にしてください。質の悪い油は体にも良くないので、普段の油を良いものに切り替えてなるべく外食を減らして家族の健康を守っていきましょう。
・エサンテ4to1脂肪酸バランスオイルとは【質が素晴らしくコスパも最高】
植物油の危険性【動画】
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