クリエイターツールが更新され、動画の内容が一部の広告主に適していないと判断されたために広告掲載が制限されている、または広告がまったく表示されない動画を簡単に確認できるようになりました。
これは一体どういうことでしょうか。2017年8月8日YouTube公式クリエイターブログにて規約変更の案内がありました。
目次
一部の広告に適していないらしい
オリジナルでやっている私のチャンネルの動画の数個が、一部の広告主に適していないと判断されました。まったくエロくもないし、グロでもない動画です。
新しい収益化アイコン、ということで手動審査の依頼ができると記載されています。オリジナル動画なので、すぐに収益化してもらいたいので、さっそく手動審査をしてもらうことにします。
- YouTubeチームによる確認を依頼するをクリック。
- 審査に申し込むをクリック
すぐに結果が出たようですが… なんとダメだった?
動画の管理画面はこのようになっています。すると数時間後(3時間程度)に・・・ YouTubeからアカウントのGmail宛にメールが届きました。
自分のチャンネル名と、申請した動画のタイトルがリンクで飛べるようになっています。英語の部分をGoogle翻訳で日本語に訳してみると
「素晴らしいニュース! 動画を手動で審査した結果、すべての広告主様に適していると判断されました。」
と書かれているようです。収益化が承認されたようですね。動画の管理画面でこの動画を確認すると
何事もなかったかのように緑のドルマークに戻っていました。審査したこともわからないような感じで、まったく何も書かれていません。
オリジナル動画で、しかもコンテンツガイドラインに全く違反している覚えがない動画でも、今回のように収益無効化になってしまう場合があるようです。
身に覚えがない方は、今回の手順で再審査請求をしてみることをお勧めします。
再審査請求機能とは?
動画の再審査請求機能の拡張という題名で、今回規約変更があったのですが、ちょっとわかりずらい文章です。
この度の変更を要約すると、怪しい動画は一旦収益無効化にして、クリエイターが再審査請求を申し込めるようになったということです。
[aside type=”normal”]ちなみに再審査をしてもらうには「過去7日間の視聴回数が1000回再生を超えている」必要があります。[/aside]再審査の請求があれば、YouTubeの担当者が目視で動画を確認し、収益化出来るかそれともNGを出すかをの判断がされる仕組みみたいですが、わたしがやった場合だとすぐに非承認になってしまいました…
この度の変更後、多数のYouTubeアフィリエイターさんから収益無効の報告をもらっています。ただ、その後の動向に個人差があるようです。
例えば
[aside type=”boader”]
- 収益無効と判断された後に、放っておいたら緑色の収益化マークに戻っていた事案。
- 収益無効後に再審査請求することで収益化できた事案。
- 再審査請求をしたけどダメだったパターンです。
[/aside]
これらの事案や再審査請求機能を知らない方は、びっくりして動画を削除してしまったという方もおられるかもしれません。ですが、今回の収益無効化はこの度の、再審査請求機能によるものですので、まずは様子見した方が良さそうです。
収益無効化を動画で解説
動画で説明したように
- 緑の$マークは問題無し。
- 黄色の$マークは収益化無効ですが7日間で1000回再生以上だと再審査請求が可能。
- そして黒の$マークに斜線が入ったものが完全に収益不可。
これまでというのは黄色の収益不可になった場合というのは、放っておいてまれに収益復活するか、タイトルやダグを再設定(禁止ワードの削除)することで、緑に復活する事案がありました。
ですが、今回の変更により再審査を申し込んで、実際に動画を視聴していただき収益OKかNGかを判断してもらえるようになりました。
ただ、再審査を請求する前にはタイトルやタグを見直すことはしておいた方がよさそうですね。
上の動画は、自分の動画も収益無効化になった後に収録した動画です。私の場合は、結局オリジナル動画でしたので無事に再審査に通過しました。
ですが、動画をまだ公開していないのに収益不可になったりと、まだまだ安定しないのが現状です。いずれは、収益不可にも慣れてくるのかもしれませんが、もう少し規制をゆるくして欲しいです。
いちいち審査するのはめんどくさすぎますから。
某国のイージスがチャンネル閉鎖
嫌韓系チャンネルとしてのレジェンドであり、チャンネル登録数16万人をほこるビッグチャンネルの某国のイージスさんが、今回の規約変更によりかなりの被害を受けているようです。
これによって、このタイミングでのチャンネル閉鎖を決断されたということのようです。ほぼ99%の動画の収益化が不可になったようで、某国のイージスさんは狙い撃ちだと言われています。
ゲームチャンネルやその他のチャンネルでも…
実は今回の騒動は、なにも政治的な動画だけが対象ではないようです。ツイッターのコメントでは
YOUTUBEのゲーム実況動画が軒並みに「 一部の広告主に適していない」と収益化不可能。オレ含め趣味程度の人じゃなくゲーム実況で稼いでる人は死活問題?!大手のホラーなども広告付いてないようだ。ドラクエ11も龍が如くもアウト。ゲーム実況動画ってアウト気味だと思うが投稿が減るかもね。 pic.twitter.com/NlaF01nHXO
— 財)パテモソ協会。 (@PatemosoKyokai) 2017年8月12日
んん~
やっぱYouTube 一部の広告主に適していないってでるなぁ
システムが新しくなっておかしくなってるみたいっぽいんだよね
はやく直してくれ!!!!!!!!!— ゆっくりしたいナツ (@s72_natu) 2017年8月14日
なんか艦これの動画が一部の広告者に適してないとか言われてんだけどキレそう
ってか審査するのに七日以内に1000再生してくださいとか無理じゃろふざけてんのか
意外とつべの判断基準がおかしいと思う
— ヒロト (@yukkrihiroto) 2017年8月15日
全部のバイオハザード7の動画が「一部の広告主に適していない」になっている・・・「広告表示なし / 限定あり」になっている・・・
— Koutetsusteel (@Koutetsusteel) 2017年8月17日
YouTuberのKUNさんの考察動画
ゲーム実況者でありながら、顔出しのご意見番ユーチューバーでもあるKUNさんの考察です。ゲーム実況者さんの動画も広告非表示がついているようです。
【動画の要約】
KUNさんは「今回収益不可になったのではなく、もともと広告がついていない動画に対して、この収益不可マークが大量についたのではないか?」という考え方をされています。
つまり、このマークによって収益再審査申請ができるようになっただけで、広告が今回の騒動で付かなくなったのではなく、もともと付いていなかったということです。
ただ、韓国系(政治系)のチャンネルを運営している方15人にTwitterで聞いてみたところ、1人くらいしか被害がないとのことです。
広告が付いていないといっても、どの程度の割合なのかはチャンネルによると思います。
その後、さらに動画投稿されたKUNさんの動画もどうぞ。ゲーム系は出血シーンなどがあると収益不可になる可能性が高いとのことです。
ようつべ速報
さらに、ようつべ速報をチェックしてみると…
このようにゲーム実況者さんや、YouTuberのラファエルさんなどさまざまな分野のYouTubeチャンネル運営者さんが今回の収益無効化の対象になっているようです。
ラファエルさんは仕方ない
ラファエルさんに関しては、エロっぽい案件をいくつもやっていますし、サムネイルで釣っているような動画も多数ありますので、はっきり言っていつこのようになってもおかしくないなとは思っていました。
これまで獲得したチャンネル登録者さんがたくさんいるので、規制が厳しくなってエロっぽい動画が出せなくなっても、生きていけるでしょう。過去にこだわらないことが今後の課題かもしれませんね。←偉そう
ですが、問題はゲーム実況者さんですよね。いくら暴力的だったりしても、それはあくまでゲームですから・・・というのが通用しなくなってきたということでしょうか。
任天堂はゲーム実況者と共に
かと思えば、今度は任天堂が正式にゲーム実況者さんへの案件を提示しているようです。
「Nintendo Creators Program」というシステムがそうみたいなのですが、ゲームプレイ動画投稿者など、同社の著作物をYouTubeで使用するユーザーに広告収益の一部を分配するシステムなんだそうです。
詳しくはねとらぼさんをご覧ください。つまり、こういった状態を逆手にとってビジネスに転換しようとする動きもあるということです。
コンテンツガイドラインをチェクしよう
YouTubeにアップしても良い動画というのは、YouTubeのコンテンツガイドラインということでルール化されています。
私もこれまで何度かお話ししていますが、エロいものや、暴力的なもの、そして差別的な内容がそれらに当ります。
そのあたりはきちんとYouTubeのコンテンツガイドラインに記載されていますので一度チェックしておくと良いでしょう。
- 物議を醸す問題やデリケートな事象
- 薬物や危険物質を含む商品
- 有害または危険な行為
- 不快なコンテンツ
- 不適切な表現
- 家族向けのキャラクターの不適切な使用:
- 炎上目的、侮辱的
- 性的内容を示唆するコンテンツ
- 暴力的
(詳しくはコンテンツガイドラインを参照してください)
YouTubeのコンセプトというのは、誰もが気軽に楽しめる動画サイトです。この誰もがというのがポイントで、言ってみればサザエさんを目指しているとも言えます。
ここまでYouTubeが大きくなってくると、その影響力は計りしれません。そしてさまざまな年齢層の方がスマホで気軽に視聴できる時代になったのも影響しているでしょう。
つまり、小学生が見てもなんら問題ない動画というのが一番安全だと言えます。とは言え、YouTubeには検索機能があり、そして18歳以下の視聴制限も設けることができます。
この辺りを駆使して、テレビのようにクソつまらない媒体にならないようにしてもらいたいものです。これらの規制は今後も厳格に守られていくことは簡単に予想できますね。
以前から言われていることですが、YouTubeのこの闇の部分を代用できるような動画プラットフォームが登場すれば、一気に人気になるでしょう。アダルトや差別など、言いたいことが言える、2chのような動画媒体です。
サイバーエージェントのAbemaTV辺りが動いたら面白いんですが・・・まぁこういう妄想はそうなった時に考えましょう。
再審査請求をした結果
実際に収益不可になった動画で、手順通りに再審査請求を行った事案をご紹介します。
私のコンサル生さんで、3動画が広告主に適さない動画として収益不可の判定になりました。その後この3つの動画で再審査請求をしてみたところ…
1動画はすぐに収益化になりました。が、他2動画に関しては収益化されませんでした。YouTubeからは以下のメールが来ました。
「こんにちは××(チャンネル名)
動画を手動で審査した結果、すべての広告主様に適していないことが確認されました。その結果、広告の掲載が制限されたままになるか、広告が掲載されなくなります。
“申請した動画タイトル”
あなたの動画は再生可能なままであり、引き続きYouTube Redから定期購入収入を得ることができます。広告主様に役立つガイドラインの詳細については、ヘルプセンターをご覧ください。
ありがとう、YouTubeチーム」
という内容のメールです。動画の管理画面を見て見ると
まず$アイコンは収益不可の黄色マークのまま。そして視聴回数の下に
[aside type=”normal”]一部の広告主に適していない 手動審査により承認済み[/aside]
という文言が追加されています。このように再審査請求を申し込んで目視で確認してもらった後に、一部の広告主に適していないと判断されると、その後はもう再審査請求は出来ないようです。
ほとんどの広告主に適していないへ文言変更
「一部の広告主」という部分の文言が「ほとんどの広告主」へと変更されました。これについては動画も撮りましたので、以下をクリックしてごらんください。
実際の広告掲載の比率がどう変化したのかはわかりませんが、そもそも「ほとんどの広告主に適さない」と言われても、実際にクリックしてみると広告が付いている動画もありました。
私のチャンネルの場合ですと、14動画が「ほとんどの〜」になっていましたが、そのうち2動画は普通に広告が掲載されていました。
ぜひご自身のチャンネルでも、一度試してみることをおすすめします。
まとめ
一連の動きについてまとめておきます。
まず大切なことは、収益不可になったからといってあわてて動画を削除するようなことはしなくて良いです。その後放っておいたらいつのまにか収益可能に戻っていたという事案があるからです。
完全オリジナル動画の場合などは、再審査請求ができますので、とりあえず禁止キーワードを使用していなかったかを確認し、タイトルと説明文、そしてタグをそれぞれ見直して見ましょう。
それが出来たら再審査を申し込んでみましょう。早い場合だと数日以内に収益化されます。
もし、再審査をしても収益化出来ない場合は、今のYouTubeでは広告主に求められていない動画だと言わざるをえません。ただ、そこでがっかりするのではなく、そういった動画はダメなんだなという自分だけのデータになるわけです。
つまりここをしっかり理解できるようになれば、どの辺りまで攻めて行けば良いのかの判断がつくようになるということです。
私たちYouTubeアフィリエイターにとって、広告主さんがいるおかげで収益が発生しているわけですので、ここを無視するわけにはいきません。YouTubeも広告主がいるおかげで運営でいているわけですからね。
今後どのような変化をしていくかはわかりませんが、しっかりとYouTubeの規約変更に対応して行ける人が結果を総取りしていくのは目に見えています。ご一緒にYouTubeを攻略して稼いでいきましょう。